人(プロ)に相談する意味

皆さんは、ご自身がこれまで決めてきたあらゆる決断、判断が「100%合理的なものだった」と思われるでしょうか。おそらく、無駄を承知でとった行動もあったはずです。人間は時に、0か1かというデジタル思考では理解できない行動をとるものです。そうした前提に立って考えたとき、相談する相手を「間違えないから」という理由で、すべてAIなどコンピューターにしたいと思えるでしょうか。

もちろん計算する場面や過去のデータを探したい時など、必要に応じてデジタルの力を使えばよいでしょう。コンピューターの力を借りて計算し、検索したうえで信頼できる“人”と相談して、自分で決めるのです。人は人とのコミュニケーションを求めるものです。ときには単に話したい、愚痴りたいときもあるでしょう。そうしたことにも相手が人間なら、つきあってくれます。

お金をどう使うかは、人生をどう生きるかということです。その相談ができるのは、やはり同じ人間ではないでしょうか。IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)やFP(ファイナンシャルプランナー)といった金融資産のホームドクターならば、AIや機械にはできない臨機応変な対応をしてくれます。

もしかするとずっと先の将来、愚痴を聞いてくれ、臨機応変に対応し、細やかな気遣いのできる、見た目も人間のようなロボットアドバイザーが誕生するかもしれません。技術のレベルは急速に高まりつつあります。FinTechをはじめとした便利な技術・サービスを利用することは便利ですが、信頼できる相談相手やパートナーがいることは、実はとても心強いものだということを知っておきたいものです。(提供: IFAオンライン

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