BBレシオが8カ月連続で1超え
17日に発表された7月の半導体製造装置のBBレシオは1.23となり8カ月連続で1を上回り需要が供給を上回る状態が続いています。
7月の受注額は1298億円で前月からは小幅に減少となったものの、前年同月比では20%を上回る増加となっています。これは記憶素子を立体的に積み上げる3次元NANDフラッシュメモリーへの設備投資が本格化しているためです。
こうしたなか8月19日の日本経済新聞では、「半導体株、円高でも健在」として半導体株にスポットを当てています。18日に為替相場が再び1ドル=100円を突破し、輸出株総崩れかと思われるなかで唯一、底堅い動きをみせたのが半導体関連で、半導体が中期的な投資テーマに浮上する可能性を秘めていると伝えています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
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