政権交代を目前にせまる中、バラク・オバマ大統領が依然として高い支持率を保っていることが、米ピュー研究所(PwC)の調査から明らかになった。

ミッシェル・オバマ夫人とともに「国民に人気の高い大統領夫妻」として、ホワイトハウスを後にしそうだ。同様に歴代米大統領中、現在も人気が高いのは、ロナルド・レーガン大統領、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領だ。

どちらのジョージ・ブッシュ大統領が人気?

この調査はPwCが11月30日から12月5日に集計したアンケート結果に基づくもので、5人の歴代米大統領を比較している。

オバマ大統領が「傑出した大統領として歴史に名を残す」と回答した国民は18%。「優れた大統領」は28%、「平均的な大統領」は26%。総体的な支持率は72%と高い。

対するレーガン大統領(就任期間1981年1月から1989年1月)は、「傑出した大統領」としては17%とオバマ大統領に座をゆずったものの、「優れた大統領」としての支持率は42%、「平均的な大統領」は25%。総体的には84%と、退任後27年経過した現在も高い評価を受けている。

同じ「ジョージ・ブッシュ大統領」でも、37%がH・W・ブッシュ大統領(就任期間1981年1月から1989年1月)が「傑出した・優れた大統領」と見なしているのに対し、W・ブッシュ大統領(就任期間2001年から2009年1月)を評価しているのは11%と雲泥の差だ。ビル・クリントン大統領(就任期間1993年1月から2001年1月)の支持率は44%となった。

高評価を得た大統領はいずれも雇用口の拡大に成功した。オバマ大統領は医療システムの改革でも米国に大きく貢献した点が、支持率を引きあげたようだ。しかし民主党の88%がオバマ大統領のパフォーマンスを高評価しているのとは対照的に、共和党からの評価はわずか16%。選挙以前から始まっていた派閥争いが、過去例を見ないほどの格差を生みだしているのがわかる。

トランプ氏の就任により、今後この派閥格差がどう変化していくのかに注目が集まっている。(ZUU online 編集部)