年初にあたり、不動産投資をどう進めていくか計画を立てている人も多いだろう。年明けの数カ月は、一年で最も不動産取引が活発になる時期でもある。このチャンスを見逃さないためにはどうしたらいいのだろうか。
1-3月が最も流通盛んになるシーズン
2010年頃から上昇し続けた不動産価格も、2016年度に入ってゆるやかに下がり始めたといわれている。海外マネーの流入もいったん落ち着きを見せ、都市部のマンションや手頃な中古戸建てへの買い付けにも休息感がみられる。
このような状況で2017年になり、取引の活発化は期待できるのか。疑問を感じる人も多いだろう。
しかしながら国土交通省の「土地総合情報システム」で例年の取引件数推移を確認すると1月から3月の件数が圧倒的に他の時期よりも多件であることは間違いない。どんな不況の時期においてもそれなりに、他の時期よりも取引件数は伸びているのである。
1月から3月に不動産取引が活発化するのは転勤、進学、就職、などで人が最も異動する時期だからである。それに合わせて不動産は賃貸も売買も取引が活発化する。区分所有マンションや戸建て物件を保有しているのであれば、売却のターゲットが一般ユーザーへも一気にシフトできるシーズンなのである。