ネットニュースサイト「今日頭条」に「中国に詫びを入れに訪問した韓国議員団を嘲笑する安倍」と題する記事が掲載された。
日本がらみになると、中国人はいつにない創造力を発揮する。確かに読んでみたくなる見出しである。中国の日韓に対する本音を探る参考となりそうだ。
韓国議員団の空手形
1月5日は旧暦12月8日の“ろう八節”に当たる。民間伝承では釈迦牟尼が悟りを開いた日である。中国の風習では五穀豊穣を祝いお粥を食べ、春節の準備入に入る。しかしこの日の韓国野党議員団は、お粥をゆっくり味わうような心情ではなかっただろう。それは中国ではなく朴槿恵政府のせいである。
韓国野党・共に民主党7名の議員はひどいスモッグも顧みず、3日間の北京訪問の旅を開始した。これらの客人たちは“中韓国交25周年”の旗の下、駐韓国大使とは異なる高水準の接待を受けた。
そしてベテランの宋議員は得意の中国語を駆使し、韓国議員団の要望を説明した。その要望とは、「訪韓観光客に対する制限を緩和」「春節期の臨時航空便増発交渉の妥結」「いわゆる韓流コンテンツ制限の緩和」「韓国産品に対する税関検査の緩和」--である。
そのかわり、もし民主党が次期大統領選に勝利すれば、迎撃ミサイルシステムTHAAD配備の再検討を保証すると表明した。在野の共に民主党が敢えて訪中したのは、同党の大統領候補・文在寅(ムンジェイン)の支持率が、潘基文前国連事務総長を上回り、トップに立っているからだ。韓国方の考えは簡単で、空手形を発行してでも当面の焦眉の急を解決しようとしているのだ。