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(写真=Tashatuvango/Shutterstock.com)

老後に自由に使えるお金を確保するためにも、資産形成には早めの対策がおすすめです。しかし、資産形成や投資などに興味があっても、何から始めたらいいのか分からない、誰に相談したらいいのか分からないという悩みを抱えていませんか。今回は資産形成とはどういうものなのか、誰に相談すれば参考になるアドバイスをもらえるのかについて解説します。

貯蓄から資産形成、運用へ

老後資金を確保するための方法として、まずしっかりと貯蓄を行う、というアイディアが浮かぶでしょう。すぐに始めることができる方法のため、若い頃からこつこつと貯蓄をしてきた方も多いのではないでしょうか。その際に、金利の高さから定期預金を選択している方もいるでしょう。しかし、近年ではメガバンクの定期預金も年率0.01%と低金利になり、預金だけでは十分な資産形成が望めないのが現状です。加えて、老後資金の頼みの綱である年金も、実際に給付対象となったときいくらもらえるのか不透明な状態のため、将来の不安はぬぐえません。

そこで、検討すべきなのが資産運用です。自分で働いて収入を得るだけではなく、お金を増やすという発想です。

資産運用は上手に運用することができれば大きなリターンにつながり、ゆとりのある老後を過ごすための効果的な手段となります。今まで貯蓄しかしてこなかったという方も、資産運用という選択肢を考えてみることで、賢く資産を増やす準備ができます。

資産形成とはどのようなものか

ひとくちに資産形成といっても、その方法はさまざまです。なじみのある貯蓄や保険をはじめ、株式投資や不動産投資、投資信託などもあります。これらのうち、どれかひとつにすべての資金をつぎ込むのではなく、いくつかを組み合わせてリスクを分散させるのが手堅い方法です。

例えば、貯蓄には元本割れのリスクがなく、必要なときにお金を引き出せるという特徴があります。その一方で、金利の低さから資産を増やすことが難しく、インフレーションなどの潜在リスクを抱えることになります。

株式投資や投資信託には元本割れのリスクがありますが、長期間運用することで経済成長に合わせて資産が増え、貯蓄だけでは得られないリターンを得る可能性もあります。

他方、不動産投資では多くの場合、売却までに時間がかかりますが、家賃収入や売却益など多くのリターンを見込める可能性があります。

このように、それぞれの方法にメリットとデメリットがあるため、複数を組み合わせて安定的な資産形成を目指すことが理想です。

目的別資産形成の相談相手の選び方

● セミナー、無料相談会
資産形成や資産運用のために、初心者向けの話を聞きたい場合は、無料のマネーセミナーに行ってみるといいでしょう。どのような手法で資産形成をしていくか考える前に、まずどのような金融商品があるのかを把握しておく必要があります。

セミナーで基礎知識を得て、より詳しい話を聞いてみたいときは相談会を利用しましょう。これらは無料で実施しているところもあり、個々の状況に合った資産形成についてアドバイスをもらうことができます。

● お金の専門家に相談
株や不動産など特定の資産運用に興味があり、プロの手助けが必要であれば、お金の専門家であるFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談してみましょう。

FPは銀行や証券会社など金融機関に所属しているFPと、個人でFP事務所を経営している独立系FPがいます。金融機関が販売している投資信託などに気になるものがあれば、直接その銀行や証券会社に相談してもいいでしょう。まだ具体的な投資先が決まっていない場合は、独立系FPの力を借りてみるのもよいかもしれません。特定の金融機関にも所属していないので、中立的な立場で資産形成をアドバイスし、最適な計画を立てる手助けをしてくれます。

資産形成はプロの力を借りながら、早めに検討しよう

資産形成は早めに始めておくのが効果的です。それぞれの運用方法にはメリットとデメリットがありますので、賢い資産運用をするためにも、プロのアドバイスを参考に検討してみましょう。