バフェット氏,投資の神様
(写真=Krista Kennell/Shutterstock.com)

「弘法も筆の誤り」「猿も木から落ちる」とよく言われる。達人やプロと呼ばれる人たちも、時には大きな誤りを犯すことがあるという戒めだ。

それは、「投資の神様」「オマハの賢人」と崇められる、世界最大の米投資会社バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)、ウォーレン・バフェット氏(86)にも当てはまる。実は、「神」とされるバフェット氏の投資には悲惨な失敗が少なくない。そればかりか、世界一の投資会社に育て上げたバークシャー・ハサウェイの買収そのものを、彼自身が「大失敗」と評価している。

なぜか。救いようのない愚かな失敗から、よい「授業料」になり、後の収益に貢献した失敗まで、バフェット氏の失敗談から見えてくるのは、厳しい局面がっても、優良企業株は保持し続ける長期的視野と忍耐強さ、投資が取り戻せないと判断した際の失敗を認める潔さと損切りの迅速さ、そして刻々と変化する投資環境に合わせて柔軟に戦術を変えていく思考の柔らかさだ。