中小企業・小規模事業者の経営者の方が最もフォーカスしたいことの一つに、生産性の向上が挙げられます。急速に進むテクノロジーの発展に伴い、多くの企業が生産性向上を目的としたIT活用を進めています。

IT活用においてはシステム化されたプログラムを利用することで、事業活動の簡素化や時間の短縮、ミスの軽減など、多角的に改善される点が多くあります。

例えば人事領域であれば、適切な人事評価制度を自社に導入した際にはデータの管理・共有や進捗管理の必要性が生じてきます。こうした場合、管理を紙やExcelファイルに頼っていては運用にも負荷がかかってしまいます。制度の見直しと併せて、こうしたプログラムはぜひ企業が取り入れるべきといえるでしょう。

今回は、事業の底上げに役立つIT活用について、経済産業省が推進する「IT導入補助金」の概要や利用方法を中心に紹介します。

補助金の概要

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(写真=Wichy/Shutterstock.com)

IT導入補助金を推進しているのは経済産業省であり、中小企業や小規模事業者の生産性向上を支援することを目的としています。

IT導入補助金は、政府に認定されたソフトウェアやサービス等のITツールを導入することで受け取れる補助金制度で、ITツール導入企業は最大100万円の補助金が支払われるものです。補助金は導入費の3分の2以内とし、補助金の申請は一事業者1回となります。

ソフトウェアやサービス等のITツールの提案や手続きを行うのは、IT導入支援事業者です。IT導入支援事業者は補助金交付申請や実績報告、その他オペレーションに必要な申請業務を行います。

社会的背景

中小企業や小規模事業者の数は380万9,000に上り、企業間での競争も激しくなってきています。アベノミクスにより景気回復の兆しは見えるものの、多くの中小企業経営者や小規模事業者においては効果の恩恵を実感できるに至っていないのが現状です。

このように、経済産業省のリードによってIT活用を積極的に行おうという試みがなされている社会的背景には、企業が抱える共通の問題が深刻化していることが挙げられます。高齢化により人手が不足している、人手を確保するための賃金が準備できない、若い人材が確保できない、働く世代の人口が減少しているなど、企業の生産性向上に歯止めをかけている原因はいくつかあります。

その中で近年においては、IT技術が大きく進歩していることがポイントでしょう。今までは中小企業でITの導入検討を行おうにも技術者がいなかったり、導入にかかる費用が負担となってしまい技術の取り入れが進まないケースが数多くありました。

しかし、日常的にもスマートフォンなどを使う人は増加し、老若男女を問わずITへの距離は着実に近づいているという現実があります。ここで、ボトルネックとなっている資金と導入支援のノウハウを解消するため中小企業に向けた補助金の制度を準備し、中小企業にIT導入への弾みをつけてもらいたい、という期待があるように見受けられます。

今後の対応

IT導入補助金を利用することを念頭にIT導入を検討している経営者の方は、まずIT専門家に打診し導入サポートを受けてみましょう。専門家はそれぞれの企業にカウンセリングを行い、業務全体の見通しを図りながら生産性向上に必要なITシステムを導入していきます。

IT専門家は効果的にシステムの運用ができるようにアドバイスをしてくれますが、IT運用での知識が乏しい企業にはIT専門家派遣を行うことができる場合もありますので、相談してみるのもいいかもしれません。

あしたのチームは、IT導入支援事業者に認定されました。人事評価クラウド「コンピリーダー」の導入にあたり、本補助金の適用が可能です。「コンピリーダー」を使って評価業務の円滑な運用を実現するだけでなく、評価モニタリング機能によって今までブラックボックスになりがちだった評価スキルを可視化することができ、評価者の育成にも役立ちます。

中小企業や小規模事業者の経営者にとって、重要性の高い「人事評価制度の正しい運用」のためにぜひIT導入補助金を積極的に利用して、制度の見直しと共に自社にあったIT活用を始めていきましょう。(提供: あしたの人事online

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