ファンド・マネージャーによるテクノロジー株への投資が、過去9年で最高水準に達している ことがバンク・オブ・アメリカの報告で判明した。ファンド・マネージャーはテク株を24%オーバーウェイト(ベンチマークより高く)しており、テック投資は過熱傾向にある。

ここ数年、テック株市場のゆがみを表すアルファ値が分析結果に見られることから、「売却時期にはいる」可能性が指摘されている。

快進撃続く大手テック企業株の比重を倍増

ファンド・マネージャーが「リスクを覚悟でテック関連株の比重を倍増させている」背景には、Amazon、Apple、Alphabetを含むテク企業の快進撃があることはいうまでもない。
最新の四半期報告 によると、Amazon はAmazon Web Servicesの収益だけでも36億6000万ドル(前四半期比43%増)を弾きだした。単純計算すると、年間146億ドルの収益が見こめることになる。

Microsoftもクラウド事業「Intelligent Cloud 」の収益が68億ドル(11%増)、「Productivity and Business Processes」の収益が74億ドルなど、期待どおりの増益が見せた。

こうしたテック企業の勢いは、通常株との差に歴然と表れている。一例を挙げると、過去1年でS&P500が7%上昇したのに対し、Apple、Microsoft、Alphabet、Facebookなどの大型テク株で構成された「テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLK)」 は12%という驚異的な数字を打ちだしている(FactSetデータ)。

アナリストは潮流の変化を懸念