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2014年にNISAが始まりました。

NISA・少額投資非課税制度という言葉は、最近、テレビや新聞などで、見聞きする機会があるかと思います。NISAは、新たに時限的に実施される投資優遇税制制度です。イギリスのISAを手本としており、日本版ISAとも呼ばれています。

このNISAを利用して2020年東京オリンピック・パラリンピックを意識した株式投資をするのも1つの投資戦略です。
今回は東京オリンピック・パラリンピックに関係が深いスポーツ用品銘柄を取り上げてみました。


東京オリンピックで物色される銘柄

2013年9月8日に2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を受け、翌日9月9日の株式市場は盛り上がりました。東京オリンピック・パラリンピックに関連するであろう銘柄は株価を大きく上げ、一時ストップ高になる銘柄も見られました。
具体的には、鉄建190円(前日比+50円)、東急建設320円(前日比+80円)、巴コーポレーション427円(前日比+80円)、クリヤマHD1,474円(前日比+274円)、サニーサイドアップ1,873円(前日比+332円)等です。

東急建設、クリヤマHDなど、この日に年初来最高値を記録した銘柄もあります。その後、上昇を続ける銘柄、いったん落ち着く銘柄と分かれましたが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックが株式市場にインパクトを与えたことは確かです。建設業関連の銘柄が敏感に反応しましたが、その他にもスポーツ用品メーカー、ホテル業、スポーツ施設運営会社等の株価も上昇しています。

2014年からはNISAもスタートし、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの時期には、NISA6年目を迎えています。オリンピック関連銘柄をNISA口座で保有するということを考えてみるのも面白いかもしれません。ここでは、スポーツ用品メーカー、スポーツ用品販売の銘柄に絞ってチェックしていきます。


NISA(ニーサ/日本版ISA)でも注目のオリンピック関連銘柄 ①ミズノ

ミズノは「美津濃」と書きます。1987年に社名表記が漢字からカタカナの「ミズノ」に変わりましたが、株式市場の銘柄名は依然として「美津濃」になっています。
1923年に設立され、大阪に本社を構えます。アシックスと共に日本を代表するスポーツ用品メーカーですが、売上高を比較するとアシックス(260,198百万円)がミズノ(163,650百万円)をはるかに上回っています。

なお、アシックスはシューズを中心とするスポーツ用品メーカーであるのに対して、ミズノは野球からサッカー、競泳、ゴルフなど様々な分野を取り扱う総合スポーツメーカーです。最近ではランニングシューズが世界で伸びており、海外事業を拡大しています。

気になる株価ですが、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定した翌日の9月9日を境にじわじわと下降局面に入っています。
なお、年初来高値は7月24日に付けた660円であり、現在は534円(11月1日時点)となっています。会社計画では2012年度は売上高1,637億円、経常利益41億円と増収減益で終わっていますが、2013年度は売上高1,830億円、経常利益70億円、2014年度は売上高1,950億円、経常利益90億円、2015年度は売上高2,100億円、経常利益110億円と増収増益での計画を打ち出しています。

11月1日時点で計算したPERは18.23倍、PBRは0.81倍とPBRには割高感がありませんが、PERには若干の割高感が残ります。今後、東京オリンピック・パラリンピックの効果がどれくらい現れるかがキーとなりそうです。


NISA(ニーサ/日本版ISA)でも注目のオリンピック関連銘柄 ②アシックス

アシックスは兵庫県神戸市に本社を構えるスポーツシューズを中心とするスポーツ用品メーカーです。「アシックス」「オニツカタイガー」が事業の柱となっています。
なお、ナイキの前身であるブルーリボンスポーツという会社はアメリカにおけるオニツカタイガーの販売代理店だったというのは有名な話です。

スポーツシューズに強いアシックスですが、ここ数年、ウエアや山岳シューズにも力を入れています。また、世界各地のマラソン大会に協賛をしており、ブランド力向上を図っています。株価は2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定した翌日の9月9日に年初来高値1,907円を付け、その後、ミズノと同様じわじわと下降しており、11月1日の終値は1,683円となっています。
業績そのものは好調であり2012年度は売上高2,601億円、経常利益205億円となり、2013年度も売上高3,050億円、経常利益220億円と増収増益を見込んでいます。但し、株価の投資指標をみると11月1日時点で計算したPERは22.9倍、PBRは2.46倍と割安感はありません。

10年来の株価でみてみても、今年の年初来高値が10年来高値となっており、また、2012年7月頃から始まった上昇相場が一服しているような形になっています。
ミズノやデサントなど競合他社の投資指標と比べても割高感があり、株価のさらなる上昇には、新しい材料が必要かもしれません。


NISA(ニーサ/日本版ISA)でも注目のオリンピック関連銘柄 ③ゼビオ

ゼビオは福島県郡山市に本社を構えるスポーツ用品、アパレル小売会社です。紳士服店として創業し、スポーツ用品も手掛けるようになりましたが、2005年4月にスポーツ用品店を展開する「ヴィクトリア」を完全子会社化し、同年9月に紳士服部門を現AOKIホールディングスに営業譲渡し、スポーツ用品販売が主流となりました。

2008年9月にはゴルフ用品店を展開する「ゴルフパートナー」を傘下に収め、翌2009年4月に完全子会社化しています。2012年度の業績は売上高1,926億円、経常利益124億円となっており、2013年度は売上高2,030億円、経常利益130億円と増収増益を目指しています。

ここ1年の株価を見てみますと、アシックスと同様に2020年東京オリンピック・パラリンピックが決定した翌日の9月9日に年初来高値2,578円を付け、その後、下降局面に入っています。ただ、11月1日時点で計算したPERは15倍、PBRは0.86倍と悪くない水準と言えます。また、ゼビオの10年来高値は2006年1月10日に付けた4,773円であり、今後、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、スポーツイベントなどが盛り上がってくれば、一段の株高も期待できます。


NISA(ニーサ/日本版ISA)での注意点〜スポーツ用品以外で抑えておきたい銘柄〜

オリンピック・パラリンピックというとスポーツが連想されやすいです。また、インフラ整備のため、建設業関連にも資金が向かいやすいです。これらの銘柄は今後、2020年東京オリンピック・パラリンピックの詳細がはっきりしてくることで株価も再び反応する場面があると考えます。
ただ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックが終了後はどうでしょうか。大きなイベントが終わり、その後はじり貧になることも予想されます。

一方で、東京オリンピック・パラリンピックが観光資源であり、日本を知ってもらう良い機会だととらえれば、キャラクタービジネスや食品メーカーは、オリンピック・パラリンピック開催後に海外へ打って出るチャンスかもしれません。キティちゃんで有名なサンリオや、日本食の代表であるしょうゆを扱うキッコーマン等は長期スタンスで面白いかもしれません。
また、フジメディアホールディングスは開催予定地である湾岸でカジノ構想を打ち出しています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの時までにカジノがスタートしていれば、東京オリンピック・パラリンピックで東京のカジノが国際的に認知され、新たな収益の柱となる可能性もあります。

NISAを最大限活かしたいのであれば、大化けの可能性がある銘柄をNISA口座で保有するようにしましょう。1口座100万円という小さな枠です。配当や分配金を非課税にするよりもキャピタルゲインを非課税にした方が、予想が当たった時のメリットは非常に大きなものとなります。東京オリンピック・パラリンピックを目標に大化けしそうな銘柄を探してNISA口座を活用するというのも1つの投資戦略です。

※本文中に掲載されている数字は2013年11月1日SBI証券調べのものです。また、投資は自己の判断に基づいて行ってください。

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