カシオ計算機 <6952> が1983年に発売開始した腕時計シリーズ「G-SHOCK」が、米国はじめ世界的人気を集め。特に中国では大ヒットしている。中国への2016年度の全出荷本数は過去最高だった15年度を上回り、850万個を記録した。

カシオの17年3月期決算は、円高の影響などで減収減益だったが、時計事業は現地通貨ベースで5%の増収である、18年3月期は、G-SHOCKを軸に円安傾向もあわせて増収増益に転じることを期待している 。

スロットなど遊び心の機能付きで大人気

カシオ,G-SHOCK,日中関係
(写真=chuyuss/Shutterstock.com)

カシオが発表した2018年3月期の連結純利益は前期比22%増の225億円。セイコーホールディングス <8050> のそれは7.3%減の50億円と明暗が分かれる。

G-SHOCKはそもそも、カシオ開発陣が1990年代に遊び心のモデルを開発したのが始まりである。中でもコイントスとスロットは、今でも楽しく“遊べる”機能である。カシオは中国初め東南アジアの需要も取り込み、「G-SHOCK」の年間販売計画は900万本と、前期に比べ50万本増やす予定。

中国ではネット上で、「ゴリラが時計をたたきつけても壊れない」というCMを流し 、10-20代の中国人男性を中心に爆発的に売れたという。

注目されたELバックライトの採用