250年以上の歴史を持つフランスのクリスタルメーカー「バカラ」が中国の投資会社に買収された。ニューヨーク・タイムズ紙によると、中国の投資会社フォーチュン・ファウンテン・キャピタル(FFC)が、企業支配権を持つ米投資会社スターウッド・キャピタル・グループとエル・カタートンが所有する88.8%のバカラ株式を1億6400万ユーロ(約205億円)で取得して経営権を取得したという。

FFCは、バカラが1764年に創業した地であるバカラ村の工場と従業員およびブランドの伝統と卓越した職人技を保持する意向。また2013年から現職のダニエラ・リカルディCEOも留任する予定である。中国の工芸は世界的に有名だが、フランスの伝統技術をそのまま継承できるのか、早くも危ぶむ声が上がっている。

バカラの経営権は2005年に米投資会社へ

M&A,中国,
(画像=Baccarat Webサイトより)