長期間続く低金利の影響で、少しでも利回りの高い金融商品を求めて、外貨投資をご検討されている方もいらっしゃると思います。この項では、外貨投資の種類や注意点、お得なキャンペーン情報などを述べたいと思います。
「どのような外貨投資があるの?」
外貨預金・外貨MMF・外国株式・外債・外国為替証拠金取引(FX)などがあります。いずれも外国の通貨に転じて運用し、為替リスク~変動リスクなどリスクのある投資であることが共通点です。銀行や証券会社・FX会社などで取り扱っています。
「最大1億円?『外貨預金』のキャンペーン」
「外貨投資に興味があるけれど、損失が怖くて何から始めて良いのかわからない」という方もいらっしゃることと思います。また外貨デビューに「外貨預金」を検討中の方もいらっしゃると思います。金融機関側の用意しているキャンペーンとしましては、定番のティッシュ~最大数億円の当選の可能性のあるジャンボ宝くじまで様々です。外貨預金での当選か定かではありませんが、今年に入ってのヤフーニュースで、銀行の預金獲得キャンペーンで配布した、ジャンボ宝くじの当選が相次いでいるという配信がありました。
「外貨預金」「外貨普通預金」「外貨定期預金」の商品名からもお分かりの通り、銀行で取り扱っております。外貨建てMMFやFXまで共通しているのは、全てのカテゴリーでリスクが存在しておりますが、特に「預金」というカテゴリーで強調するべきリスクをご紹介したいと思います。
「銀行だから大丈夫は、間違い」
近年、銀行でも様々なリスクのある商品を発売しております。筆者も始めての外貨預金の購入時に、大手都市銀行の窓口では為替変動リスクを説明して貰えませんでした。
○外貨預金のリスクの1番目…為替変動リスク
そもそも外貨預金とは、金利の高い外国に預金することです。具体的に米国ドル預金を例示してご説明したいと思います。
例)
<為替が「1米ドル=100円」のときに、100万円の外貨定期預金(1ヶ月満期)を申し込みました。>
銀行に申し込むと、100万円を1万ドルに両替をして預金がスタートします。通帳には、「1万ドルをお預かりしています」と表示されます。トラブルが生じる最大の原因は、銀行が「間違いなくお預かりしています」というのは、1万ドルであって100万円ではありません。1万ドルの元本が保証されています。そこで引き出そうとするときの為替レートが、1米ドル=80円になっていると、1万ドルプラス金利を日本円に換金すると、80万円プラス金利となり、為替が原因で損失となります。逆に(41米ドル=120円など)円安になっていると、元金+金利+為替差益が生じて返還されます。
またわずかの値上がりですと、円→外貨 外貨→円と2回の交換時の為替手数料で金利をはるかに超えるコスト負担となる場合があります。
○2番目は、預金保険の対象外であることです。外資系銀行、日本の銀行の海外支店における預金とともに、破綻時には保護の対象外です。外貨預金は「預金」という名称の投資であるという注意が必要です。
「外貨MMFとは?キャンペーンは?」
外貨のMMF(マネー・マネージメント・ファンド)は、外貨の投資信託です。投資信託とは何?株式投資のときに、普通は自分で研究して「この株が上がりそうだから、買おう」というように、銘柄の選定を自分で行います。これに対してMMFは、「プロにお任せ(信託」します、がんばって儲けてね」という商品です。銀行や証券会社で購入できます。預金ではありませんので、破綻時の預金保険の対象外です。また為替の変動リスクに価格の変動リスクもあります。キャンペーンは、口座開設キャッシュバックキャンペーン(FXの項でまとめて述べます)や(米ドル)のスプレット0(売りと買いの気配の値の差)=楽天証券などがあります。また楽天証券は、新規顧客に1000円分のMMF買い付け代金のプレゼントなどがあります。
「外国株式・外債(外貨建て債券)のキャンペーン」
こちらはネット証券を中心に、キャンペーンに力が入っている分野です。クオカード500円分から購入金額1%となるギフト券(ばんせい証券 8億円分の外債購入で800万円分)と幅の広いキャンペーンで顧客獲得戦が繰り広げられています。
「債券」ってなんだろう?
債券(各国債・地方債・社債など)とは、借金を一定の元に証券化して流動性を高めたものと言えます。日本国の借金=日本国債であり、豪国内の会社であれば豪○○社債となります。、期間や金利が定められています。借金ですから、その人の返済能力や期間により金利が決められます(利率)。返済の期間が決められていますが、お金を貸した人(投資家)の事情によって早く返してもらいたい場合に、返済を求めて国などに借金の返済を求めるのではなく、証券を売買することにより償還期限前に現金化することも可能です。金利が上がると債券の相場は下がることになり、金利の変動リスクが生じます。他に外国債の場合に為替リスクと、カントリーリスク・流動性リスクも生じます。
カントリー(国)リスクとは、政治・経済・社会情勢などにより売買が停止されること、流動性リスクは同じような情勢で売買停止には陥っていないが、買い手が見つからず売れない状況のリスクといえます。
借金の証文を他人に譲渡しようとしたら、借金した人の信用力が低くて買い手がみつからなかった…流動性リスクの例えです。
他に外国株式や・外債のリスクとして、国内のものに比べて情報量が少ないということが上げられ、「ネットで調べても英語がわからない」この辺りまでがリスクとなり得ます。
「FXのキャンペーン。ネット業者の口座開設キャンペーンや売買高キャンペン」
アベノミクスの円安により、もっとも口座数が増えているFX。証券5社と大手専業2社のキャンペーンを比較してみました。
※キャンペーンは、予告なく変更される場合があります。
ジャパンネット銀行(JNB)を除いては、口座開設のみでキャッシュバックされません。開設後の一定期間内に、一定額の入金と一定額の売買が条件になっています。また楽天証券は、楽天ポイントの付与で現金の付与ではありません。他には、株式の購入とセットでの付与など細かな条件があります。
売買高に応じたキャンペーンにも特徴があります。JNB=5万円~ばんせい証券の最大800万円の金券配布、見る限り最高額の告知のように思われます。他には、売買手数料の引き下げを多数の会社で導入しており、外貨MMFでのキャッシュバック(SBI証券・JNB)もあります。FXでは、相対的に専業会社の口座開設(条件あり)特典が充実しているように思われます。おコメや海産物の配布から~2.3万円程度の範囲が一般的です。
投資を始めるときには、きっかけが必要です。そのきっかけが魅力的なキャンペーンであるかもしれません。スタートの前によくお読みいただき検討されることをお勧めするとともに、半歩踏み出すきっかけとなれば幸いです。
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