国内クリーニング首位の白洋舎 <9729> の株価が好調だ。同社は清潔で快適な空間づくりを理念として、クリーニング、クリーニング関連サービス、リフォームやハウスクリーニングを事業展開している。7月27日には第二四半期決算を発表しているが、7月21日にはすでに通期の業績予想の上方修正を前もって発表している。
業績の上方修正は株式市場では高く評価され投資家の買いを集めることが多い。株式市場において事業面での派手さには少々欠けるが、着実に成長を続ける同社の強さの秘密を探っていこう。
白洋舎の事業内容 高級ブランド品クリーニングが好調
個人消費が低迷する中で、同社のサービスは付加価値により差別化をはかっていることがわかる。同社の事業は下記4つに分類されている。
(1)クリーニング事業
(2)レンタル事業
(3)不動産事業
(4)その他の事業
通常のクリーニング部門を支えるのは昨年2016年3月より開始された高級ブランドクリーニングがほかのクリーニングの業績不調を支えている。同サービスは、高級ブランド品のダウンやコートを受付から工場までの工程を差別化してクリーニングするというものだ。価格帯も3400円~3800円(税別)と高価格ながら需要の高まりがある。
またホテル・レストラン向けのレンタル事業として展開するリネンサプライ部門が好調。ユニフォームレンタル部門の償却負担増加をリネンサプライ部門が補う形で前年比増収となっている。また不動産部門が好調。賃貸に伴う更新料上乗せなどにより大幅に増収増益。その他の事業に関しても、クリーニング機材の販売売上が増加したことから前年比で大幅な増益となっている。本業のクリーニング事業に加えて、レンタルや不動産などの事業でも順調に利益が出ている模様だ。