バンク・オブ・アメリカがセキュリティー強化対策として、顔認証技術を含めた「次世代バイオメトリクス・システム」の研究・開発を進めていることが、金融情報サイトPYNTS.comの報道から明らかになった。

2015年という早期に指紋認証やタッチIDを 口座へのアクセス法として採用していたバンカメだが、常に移行する消費者の需要に敏速に対応すべく、サムスンとの提携で顔認証技術や虹彩認証システムにも関心を示している。

「消費者が本当に求めているものを開発する」のが成功のカギ

画像や映像から瞳・鼻・口など特徴的なポイントを検出し、個人を判断する顔認証技術。バンカメはこの技術を「消費者の利便性と安全性という点でバランスのとれた技術」とし、新たなセキュリティーシステムの開発に挑んでいるという。

パスワードやPINに代表される従来のセキュリティーシステムが、利便性でも安全性でも市場の需要を満たしていないことは今さらいうまでもない。サービスへの不満が消費者動向に大きく影響することも、数々の調査結果から証明されている。

セキュリティーの常識を覆した指紋認証だが、消費者はより安全で便利なサービスを求めている。バンカメが次世代バイオメトリクス・システムを進めている理由は、こうした絶え間ない消費者からの需要に応えるためだ。

消費者向けプラットフォームおよびテクノロジー部門マネージング・ディレクター、ハリ・ゴパルクリシュナン氏は、新たな商品・サービスを開発する上で、「消費者が本当に求めているもの」を把握することが成功のカギだと語っている(PYMTS.comより )。