昨日の海外時間には、ドル買いが強まる場面もありましたが、総じて薄商いの中小動きが続きました。

昨日の海外市場動向

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(画像=PIXTA)

欧州時間序盤、特段の材料もない中小動きとなりました。その後俄かに円売りが強まって、ドル円は113.30円台まで、ユーロ円は134.70円台まで上昇しました。しかしこの円売りは続かず、ドル円は113.20円付近まで、ユーロ円は134.50円付近まで反落しました。一方ユーロドルはじり高となって1.1900付近まで上昇しました。

NY時間序盤、欧州時間の流れを引き継いでユーロ買いが先行してユーロドルは1.1910台まで、ユーロ円も134.90円台まで上昇しました。一方ドル円は113.30円台まで上昇しました。その後も、市場参加者が少なく薄商いの中小幅な値動きが続きました。

東京時間朝方、銀行間の受け渡し日が12月29日から1月4日まで6日間移動することから、その間のスワップ狙いで一旦ドル買いが強まって再びドル円は113.30円台まで上昇しましたが、受け渡し日が変わるとすぐに売り戻されて113.10円台まで反落しています。

FF金利先物市場の3月利上げの織り込みは62%へ上昇しています。

今日の予定

今日の海外時間には、米・新規失業保険申請件数、米・12月シカゴ購買部協会景気指数の発表があります。

今後の見通し

各国のクリスマス休暇は終わりましたが、引き続き薄商いとなっています。例年であれば年末は比較的相場が動くことが多いのですが、すでに木曜日となって、元旦の月曜日を含む3連休が意識されることから、今年はこのまま小動きが年末まで続く可能性が高いと考えられます。一方、来週火曜日の2日からは、海外では正月休みの習慣があまりないことから、通常の相場つきに戻ると予想できます。

ドル円買いポジション継続

一昨日作った113.15円のドル買いポジションを保有していますので、引き続き112.80円割れに損切りラインを設定して113円台後半での利食いを目指します。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。