明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

金曜日の海外時間には、ユーロ買いが強まった一方、ドル円は一旦下落する場面もありましたが買い戻されました。

金曜日の海外市場動向

FXプライム,高野やすのり,市況解説
(画像=PIXTA)

欧州時間、特段の新規材料はありませんでしたが序盤からドル売りが強まって、ドル円は112.40円台まで下落し、ユーロドルは1.1990台まで上昇しました。

NY時間にはいると、ドル円は下げ渋る展開となりましたがユーロ買いは続き、ユーロドルは1.2010付近まで、ユーロ円は135.00円台まで上昇しました。ロンドン時間午後4時のいわゆるロンドン・フィキシングにかけて円売りが強まると、ドル円は112.70円台まで、ユーロ円は135.50円台まで上昇しました。

NY時間引けにかけては、ポジション調整でややユーロが売られ、ユーロドルは1.1990台まで、ユーロ円は135.10円付近まで下落しました。

FF金利先物市場の3月利上げの織り込みは57%でほぼ変わらずでした。

今日の予定

今日の海外時間には、ユーロ圏・12月製造業PMI(確報値)、英・12月製造業PMIの発表があります。

今後の見通し

2017年のドル円の変動率は9.6%で、過去30年で3番目に小さい変動率でした。また年間レンジの半値112.96円に近い水準での引けとなっています。一方ユーロドルは年初から約14%上昇してほぼ高値圏での引けとなり、変動幅も16.6%と大きくなりました。NYダウを始め主要株価指数は史上最高値を更新し、日経平均も26年ぶりの高値で引け、全般的にリスク選好の年となる中、ドル安、円安が進み、結果的にドル円は小動きとなりました。

新年2018年には、秋に米中間選挙があるほか、4月に任期を迎える黒田日銀総裁後継人事、ECBの利上げ開始の可能性などの材料がありますが、引き続きドル安、円安の中ドル円は小動きとなるのでしょうか。

ユーロ円押し目買い

今日はアジア時間は東京市場が休日のため小動きですが、海外時間には通常の動きに戻ると考えられます。堅調な動きが続いているユーロ円を135.10円付近で押し目買いしたいと考えます。損切りラインは134.80円付近です。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。