2018年1月10日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

新しい年が始まったので、まずは2018年の米ドル/円の展望について。

2018年の米ドル/円上昇要因としては、米税制改革法案の更なる進捗や日米の金利差によるドル買いなどが挙げられる。マーケット関係者の間では年内120円まで上昇の声もあるが、そこまでの上昇には米インフレ率の改善が必要となってくる。そのため、なかなか容易ではないとみている。

逆に下落要因としては、日銀の動向が大きい。欧米が金融政策正常化に向けて動く中、日銀だけが金融緩和といってはいられない状況のため、出口発言が少しでもあれば円高圧力が強まるだろう。また、トランプ政権が本年2018年秋に控える中間選挙で勝つためには、ドル安政策の発動も考えられる。そうなると、米ドル/円の下値は105円付近までが視野に入ってくる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

短期的な展望に移りたい。現在、日銀が長期国債の買い入れ額を減らしたことを受け、テーパリングの思惑から円買いが優勢となっている。昨年2017年の年初も同様の動きだった。先月12月から4回ほど跳ね返されている112円ちょうど付近がサポートとなっているため、ここをどう攻略出来るかがポイント。まずは、112円ちょうど付近の動きに注目したい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。