昨日の海外時間には、キング牧師誕生日により米国市場が休場となっていたものの、ユーロが主導するドル売りが止まらず、ドルが全面安となりました。ユーロドルに関しては、一時1.22962ドル(当社レート)まで続伸し、2014年12月19日以来の高値を示現しました。

昨日の海外市場動向

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(画像=PIXTA)

欧州時間では、東京時間に付けた135.664円を上抜け、一時135.981円の前日の高値を示現しました。NY市場が休場となるため、材料に乏しいマーケットではありましたが、金融政策の運営指針を今年序盤に修正する必要性を指摘したECBの12月会合議事要旨や、連立協議に向けて進展があった独政局動向などが引き続きユーロの追い風となっています。

本日の東京時間では、ユーロドルが一時弱含む展開となり1.22483ドルまでドル買いが進む場面も見られましたが、その後はじりじりと値を戻しユーロの底堅さを示唆しています。また、ドル円については110.30円付近が目先のサポートになっており、110円後半まで円安が進み、他のクロス円も連れ高となっています。

FF金利先物市場の3月利上げの織り込みは73%で変わらずとなっています。

今日の予定

本日は、独・12月消費者物価指数(確報値)、英・12月消費者物価指数、英・12月小売物価指数、米・1月NY連銀製造業景気指数などの経済指標が予定されています。

今後の見通し

ドル円に関しては、110.30円付近でのサポートが意識されています。2017年9月8日のドル円安値107.30円付近から11月6日の高値114.70円付近までの62%戻しに当たる110.15円付近が110.30円付近のサポートを強固にしている可能性があります。一方、昨日のユーロドルの上値を止めた1.2300ドル手前が心理的なレジスタンスになっているため、1.2300ドルをどのタイミングで上抜けてくるかどうかがポイントになりそうです。

ユーロドルロング継続

1.2100ドル後半のロングについては、引き続き継続。焦点としては、1.2400ドルがポイントになりそうです。ただ、1.2230ドル付近まで押し目を付けるようであれば再度押し目買いの機会になるかもしれません。

(提供:FXプライムbyGMO)

高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。