2018年1月31日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日30日(火)、ムニューシン米財務長官は上院銀行委員会で「長期的にはドル高が望ましい」といった内容の発言をし、意向が二転三転しているため、マーケットは翻弄され気味だ。先週、24日(水)にはドル安容認発言をしたばかりだった。発言の真意が読み切れないため、ヘッドラインに注意しながらのトレードを心がけたい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
週末にかけて米国の重要指標が続く。日本時間1日(木)早朝4時のFOMCと、24時のISM製造業景況指数、そして2日(金)の雇用統計だ。
まず、FOMCに関しては、声明文はタカ派寄りの可能性が高い。しかし、今回は声明文のみでイエレン議長の発言は予定されていないため、大きな値動きにはならないだろう。また、残りのISM製造業景況指数と雇用統計に関しても値動きは限定的だとみている。というのは、ここのところの米好景気は織り込まれているため、良い結果でもドル高になりづらい相場だ。
現在はドル安に反応しやすいマーケットとなっているため、下方向をみている。米ドル/円のターゲットとしては、まずは108.00円だが、これを割り込んでいけば、2017年9月の安値107.32円が視野に入ってくる。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。