2018年2月1日11時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は、昨日31日(水)に109円台前半へ値を戻してきた。これには、トランプ米大統領が一般教書演説をそつなくこなしたことへの安心感、昨日31日(水)に発表されたADP全国雇用者数が予想以上の結果だったこと、また、本日1日(木)早朝のFOMCでも、年内のインフレ上昇に自信を示したこと、加えて日銀が本日1日(木)の朝方、オペで資金供給を増やしたことといった背景がある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日31日(水)は月末のため、リバランス目的のドル買いもあったようだが、109.20円付近の抵抗線も突破し、5日移動平均線も上回ることが出来たことから、底入れからの持ち直し局面かと思われる。ただし、これが確かなものとなるかは、本日1日(木)の動きが鍵となる。

テクニカル的にみても、昨日31日(水)の米ドル/円の高値、109.44円と一目均衡表の転換線を攻略出来れば、上向きになりそうだ。

また、ファンダメンタル面では、本日1日(木)の米ISM製造業景況指数と、明日2日(金)の米雇用統計とビッグイベントを控える中、普段はさほど注目度の高くないチャレンジャー人員削減予定数や第4四半期非農業部門労働生産性など、米国の雇用に関連する指標もチェックしつつ、明日2日(金)の雇用統計の期待度を計りたい。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。