2018年2月20日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

16日(金)に米ドル/円が105.55円付近の直近安値まで下落した際、一旦底値をつけたように思える。現在は、次の材料に向けて相場の進展を見守る感じだ。次の焦点は、明日21日(水)深夜、22日(木)早朝のFOMC議事録と22日(木)夜のECB理事会議事要旨。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMC議事録に関しては、おそらくかなりタカ派的な内容となりそうなため、米金利のもう一段の上昇があるかもしれない。またECB理事会議事要旨に関しては、ユーロ高への懸念があるため、景気の良さは認めつつも、ユーロ高に対する何らかの警戒が入ってくると思われる。また、マーケットもそれを見越しており、ECB理事会議事要旨までは、ユーロ/米ドルは少し重い展開となりそうだ。

ただ、基調としての上昇トレンドはまだ崩れていないが、下がったところを待っているお金がたくさんありそうな気配のため、ECB理事会議事要旨をきっかけに、ユーロ/米ドルの反転の可能性があるのではないかとみている。

また、米ドル/円に関しても、次のきっかけが何になるかは不透明だが、107円ミドル付近が割れて加速してきたマーケットなので、107円前後は1度は売り場となるだろう。ただし、冒頭でも述べたとおり、今回の直近安値である105.55円付近は底値感があるため、107円前後からの戻り売りのタイミングを待ちたい。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。