昨日の海外時間には、今週にはいって続いているドルの反発が続きました。
今後の見通し
昨日は、先週金曜日に底打ちしたあとのドルの反発が続きました。基本的にはNYダウ暴落後の動きの反発局面と考えています。今晩発表される独、米の経済指標を受けた株価動向が堅調さを保てばドル円も堅調に推移すると考えられます。ただ、昨日もご紹介したように2月後半から3月中旬にかけては、年度末要因で本邦企業などが、海外子会社から利益金を送金したり、米国債の利払いがあったりすることから季節的に円買い需要が高まりやすい時期なので、あまり大きな上昇は期待できないと考えています。
108円または下げだしたところでドル円売り
昨日、ドル円は押し目らしい押し目もなく上昇する中、売りの目標値寸前まで上昇しました。今のところまだ堅調さを保っているため、一旦ドル売りは控えて、108円付近でのドル売り、円買いを目指します。損切りラインは108.50円です。またもしそこまで上昇せずに反落した場合は、その他の状況も見ながら、ドル売りポジションを作りたいと考えています。
昨日の海外市場動向
欧州時間、序盤から欧州株が下落したことからユーロ売りとドル買いが優勢となって、ユーロドルは1.2330台まで、ユーロ円は132.10円台まで下落し、ドル円は107.20円台まで上昇しました。
NY時間にはいって、ドルが一段高となって、ドル円は107.30円台まで上昇し、ユーロドルは1.2320付近まで下落しましたが、すぐに売り戻され、ドル円は107.10円台の、ユーロドルは1.2340台のもみ合いとなりました。
NY時間午後にはいると、米長期金利がもう一度上昇したことからドル買いが優勢となって、ドル円は107.20円台を中心としたレンジ取引となり、ユーロドルは上下したあと1.2330台を中心としたもみ合いとなりました。
東京時間にはいってからは、日経平均は堅調に推移して円売りが優勢となっています。
今日の予定
今日の海外時間には、独/ユーロ圏・2月製造業/サービス業PMI、英・1月雇用統計、米・2月マークイット製造業/サービス業PMI、米・1月中古住宅販売件数の発表と、ハーカー・米フィラデルフィア連銀総裁、カーニー・英中銀総裁の講演があるほか、米FOMC議事録の公表が予定されています。
(提供:FXプライムbyGMO)
高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOチーフストラテジスト。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp