2018年2月27日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
本日27日(火)は、パウエルFRB議長の議会証言が焦点となる。2月は米国株の暴落でマーケットが一時大混乱となったが、暴落のきっかけとなったマーケットのボラティリティを売っていたプレイヤーのストップロスも一巡し、米株式市場、米債券市場は、落ち着きを取り戻している。
日本でも、2003年に長期金利が暴落した時のVaR(Value at Risk)ショックを警戒し、本邦投資家の損切りを巻き込んだ。株価の下落を受け、為替市場でも円高が進行し、米ドル/円は一時105.55円付近まで下値を拡大した。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米国株も米金利も混乱が落ち着き、現在は、米国株を買いたい人が待っている状態だ。米経済指標で多少上下したとしても、これ以降は大混乱になることはないだろう。
クロス円のショートは巻き戻され、米ドル/円も穏やかに上昇する展開を予想している。
テクニカル的に、米ドル/円は2012年からの長期トレンドラインを再び上回り、108円台を回復した場合、意外な上昇余地があるのではないかと思っている。
また、まだ話題にはなっていないが、3月に開かれるG20では、為替に関する文言に注目したい。トランプ米大統領の「短期的に米ドル安は貿易を支援する」といった発言ができなくなれば、さらなる米ドル安への見込みは薄まるだろう。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。