2018年2月27日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は、2月16日(金)に105.55円付近の安値をつけてから、翌週の21日(水)には107.90円付近まで買い上がったため、当面の底だと思ってロングを作った人が損切りさせられる流れとなっているようだ。

現在はショートカバーが入っているものの、大きな流れとしては下値を模索する展開。米国株に関していえば、昨日26日(月)のNY時間では、前回崩れたときから2/3くらいは回復している。そのため、株の上昇があれば金利が上がっても大きな株の投げは来ないとみている。

また少し前までは、金利が上昇すると株が崩れたため、米ドル/円が売られるという逆相関だったが、再び、金利が上昇しても株が崩れなければ米ドル/円が買われるという順相関に変わりつつあるため、株が落ち着けば米ドル/円が買われるようになるかも知れない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の105.00円というのはあくまでサイコロジカルなサポートであり、テクニカル的なサポートは103円台の前半にある。しかし、もしこれを割り込んでくると、さらに次の安値レベルである101.20円割れを狙いに行く可能性も秘めている。

今週の予想レンジとしては、一応は105.00~108.50円。だだし、下が割れたら103.20円。基本方針は戻り売りだが、具体的な戦略としては、ポジションの半分から2/3を残してしっかりと利食いをしながら、売り回転させるのが望ましいだろう。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。