2018年3月6日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週は、8日(木)のECB理事会、9日(金)の米雇用統計、そしてトランプ政権の貿易政策に関する発言など、材料が多く方向性を決め打ちしづらい週となりそうだ。

昨日5日(月)、ライアン下院議長がトランプ米大統領の輸入関税に対して反対意見を表明し、米国株が大きく反発した。このところのリスクオフモードが弱まり、米雇用統計で良好な数字が出れば、株価は値を戻すのではないかと考えている。

米ドル/円はオプションなどの影響もあり、105円台で跳ね返されたが、107.50円にもオプションのオーダーが集中しており、上値も限定的。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円やクロス円は、下値を攻めて失敗しており、しばらくはもみ合い相場が予想される。米ドル/円は、105.50~107.50円の狭いレンジを想定している。レンジの上限では、米ドル売りが持ち込まれるだろう。

また、先週末2日(金)に、黒田日銀総裁が金融緩和策からの出口に言及したことは、長期的に意味を持つと見ている。実質的なテーパリングが始まっている中、米ドル/円が大きく値を戻す展開は想像しづらい。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。