2018年3月7日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日6日(火)、北朝鮮が非核化に向けた意向を示したことで、地政学リスクが後退し、米ドル/円は106円ミドルまで買い戻された。これ自体はリスクオンのいいニュースだ。しかし、北朝鮮の具体的な動きなどはないため、現在のマーケットの焦点である米国の保護主義的な通商政策のリスクオフを緩和するほどのインパクトには欠ける。よって、下落トレンドは継続するだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週末に向けて、ビッグイベントが多数あるが、最大の注目は9日(金)の日銀政策金利と声明発表、黒田日銀総裁の発言だ。

先週2日(金)に、黒田日銀総裁がかねて頑なに拒んでいた金融緩和策からの出口について言及した。しかし、その後のマーケットの解釈が本人の意向とは違ったものとなっているため否定しているものの、なかなか火消しが出来ない状態。いずれ来るであろう出口に向けて、マーケットは都合良く解釈し、引き続き下値攻めを継続しそうだ。具体的なレベルとしては2日(金)の直近安値である105.20~105.30円を捉えにいくとみている。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。