2018年3月8日11時過ぎに神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

現在の米ドル/円相場は、米政権の動向に振り回されて上下している。

昨日7日(水)はゲーリー・コーン米国家経済会議委員長の辞任を受けて105円半ばまで下落した。しかしその後のNY時間では、ロス商務長官やサンダースホワイトハウス報道官が鉄鋼やアルミの関税に関して、メキシコやカナダを除外する可能性があることを示唆すると、全面的な貿易戦争への懸念が和らぎ、米ドル/円は106円台を回復。現在は、焦点となっている貿易戦争に対する懸念が深まると、米ドル/円は下落し、懸念が緩和すると戻るという状況で上下している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の日足チャートをみると、昨日7日(水)と、おととい6日(火)に、2本続けて十字線に近い感じで引けている様子が見受けられる。十字線はよく気迷い線といわれるが、市場がはっきりとした方向感を掴みあぐねている様子を示している。これが2本続いていることと、105円台の安値圏で出現してきていることから、下値攻めは一旦小休止ムードのようだ。

ここからイベントが続くが、本日8日(木)にはECB政策金利と声明発表、ドラギECB総裁の記者会見、明日9日(金)には日銀の政策金利と声明発表、黒田日銀総裁の記者会見と米雇用統計を控えているため、とりあえずはイベントを待ちたい。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。