2018年3月12日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
学校法人森友学園への国有地売却に関する決済文書に書き換えがあったことを、財務相が認める方針であることが、10日(土)に報じられた。しかし、本日12日(月)の現時点では、この報道による株価、米ドル/円への大きな影響は見られない。
また、日本時間の9日(金)未明には、トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムに輸入制限の発動を命じる文書に署名した。輸入関税については、国別に交渉余地を残したものの、貿易通商摩擦という名の貿易戦争は、引き続きリスクオフ要因として注意する必要がある。 ただし、こうしたネガティブなニュースに対する市場の反応が薄くなってきており、ボラティリティの低下とともに、今週は一旦調整局面となる可能性が高い。
ちなみに、国内の機関投資家による外国債券の処分額は、1月最終週を含めた直近の5週間で約3.3兆円にも上ったが、過去の傾向や、年度末の3月末という時期的にも、一旦この高水準も一巡するのではないかと考えている。
今週は、リスクオフの調整期間で、米ドル/円は戻り高値を試す展開も予想される。
現在の為替相場の戦略やスタンス
一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で106.00~108.00円、ユーロ/米ドルで1.2200~1.2400ドル、ユーロ/円で129.50~132.50円を予想している。
竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。