2018年3月19日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週は、注目イベントが3つある。

まず、19日(月)~20日(火)には、アルゼンチンにてG20財務相・中央銀行総裁会議が開催される。各国の金融トップが一堂に会す場だが、金融調節による米国の保護主義的な通商政策の緩和は期待できず、イベントの注目度はそれほど高くない。

続いて、米国時間の20日(火)~21日(水)の日程でFOMCが開催される。今回の利上げは100%織り込まれており、さらに年内までもほぼ3回の利上げが織り込まれていることから、こちらも注目度は低い。同時に発表される声明文がやや強いトーンだったとしても、市場へのインパクトは限定的だろう。

そして、23日(金)には、米国で鉄鋼の輸入制限が発動される。世界貿易戦争の「号砲」との見方もあり、今後しばらくは米国の強硬姿勢を背景に、米ドル/円は上値の重い展開が予想される。仮に適用除外国の認定があった場合、米ドル/円は若干のショートカバーで買い戻しが入る可能性もあるが、一時的な動きに留まるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で104.00~107.00円、ユーロ/米ドルで1.2150~1.2400ドル、ユーロ/円で128.00~131.00円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。