ブロックチェーンのコミュニティ醸成、エンジニアのネットワーキングなどを目的としたコワーキングスペース「ニュートリノ」が6月、東京・渋谷に開設される。発表したのはベンチャーキャピタルのグローバル・ブレインと決済スタートアップのOmise。両社が共同で設置する。今後はタイ・バンコクやシンガポールにも開設される予定だ。(取材・濱田 優ZUU online編集長/FinTech online)
場所は渋谷駅徒歩6分
場所は渋谷駅から徒歩6分の住友不動産渋谷インフォスアネックス。ミーティングルーム2部屋、40人~50人収容のイベントスペース、デスクは10卓、ホワイトボードやWi-Fi、コーヒーマシンやウォーターサーバーなどを備える。40人着席可。Omiseもオフィスを構えるといい、全体で290平方メートル。名称の「ニュートリノ」は素粒子の一種が由来だ。
Omiseはタイに本拠を置くスタートアップで、決済プラットフォームのOmiseGoなどを主に東南アジアで展開している。Omiseの長谷川潤CEOは、日本で感じることとして(ブロックチェーンの)情報や技術者不足を指摘、「その一因は場所がないからではないかという思いから、エコシステムをつくり、加速させるための場にしたい」と設立にかけた思いを語った。
同じく設立の中心となったグローバル・ブレインの百合本安彦代表取締役は、同社がブロックチェーンスタートアップに積極的に投資していることや、ブロックチェーンを扱う子会社を持っていることを紹介。日本の状況として、「ベストプラクティスの取り込みが足らない」としたうえで、「ユースケースを作りこむお手伝いをしたい」と意気込みを語った。
発表の会見では、長谷川、百合本両氏が対談したほか、イーサリアムの共同創業者であるヴィタリック・ブテリン氏が登壇、コミュニティの果たす役割や重要性などについて話した。またパネルディスカッションも行われ、ブロックチェーンのスタートアップ関係者が参加、分散技術総合研究所(DRI)の千賀優作代表理事や、シビラ共同創業者で、GMOインターネットやオウケイウェイヴでアドバイザーを務める篠原ヒロ氏(ホタルCEO)らが、コワーキングスペースやコミュニティに求めたいことについて意見を出し合った。
【編集部のオススメ FinTech online記事】
・イーサリアムのスタートアップを支援するファンド設立、ブテリン氏らが講演
・FinTech普及率調査「中国は日本の3倍以上」 EY報告書
・機械学習するAIハッカーがセキュリティプログラムを打ち破る
・ブロックチェーン・カンファレンス開催、ビットコインの犯罪捜査やセキュリティに関して議論
・銀行とFinTechスタートアップが役割入れ替え API使ったビジネス模擬プレゼン