2018年4月9日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

6日(金)に発表された3月の米雇用統計は、失業率は横這い、非農業部門雇用者数は前月の反動で若干弱かった。しかし、3カ月平均では20.2万人と、良好な数字と言える。また、注目の平均時給も、前年比伸び率が+2.7%と及第点だった。

発表後のマーケットは、株価は上昇するどころか、NYダウは一時750ドル超、急落した。

米中貿易摩擦に関しては、6日(金)の日本時間早朝に、「米、対中制裁1000億ドル追加」と報じられ、マーケットは楽観ムードとはいかなそうだ。やはり米ドル/円の上値は重い状態が続くだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

経済指標への感応度が落ちている中、この先注目となるのは、17日(火)~20日(金)に開かれる日米首脳会談と、その前後で公表される為替報告書だ。韓国とは、為替条項を盛り込んだFTA(自由貿易協定)で妥結しており、米ドル/円に対しては大きなプレッシャーがかかる。

米ドル/円の108円近辺は、ショートに妙味があると見ている。ただし、下値は3月26日(月)の安値から約3円反発しており、すぐに安値を更新するという展望は見えない。105円台では買い戻すなど、細かいトレード戦略で臨みたい。

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で105.50~108.00円、ユーロ/米ドルで1.2150~1.2350ドル、ユーロ/円で130.00~132.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。