イメージだけでは判断できないお金持ち
「お金持ち」に対するイメージは人によってかなり異なるだろう。婚活中の女性に「将来結婚したいのはどんな人?」と尋ねると「年収1,000万円以上稼ぐお金持ちがいい」と答えが返ってくるかもしれないし、若者に「どんな人がお金持ちと思うか?」と聞けば「港区のタワマンに住んでいる人」「高級車に乗っている人」と言うかもしれない。
しかし、こうしたお金持ちに対するイメージは必ずしも正しいとはいえない。「本当にたくさんお金を持っていなければ保有できないもの」を持っている人たちこそ、真のお金持ちであると言える。
「本当のお金持ち」と「エセ金持ち」をしっかり見分けられるよう、その違いについて、説明しよう。
年収1000万はお金持ちではない
年収1,000万円世帯は、統計上全世帯で約1割という。世間一般から見れば、かなり高額な収入であることは間違いない。だが1000万円の収入では、都心のタワーマンションに住み、ハイブランドで身を固め、子供は私立に通わせる、という贅沢三昧ができるものではない。
また、会社員でこの収入を得ている人たちはエグゼクティブの地位であることが多く、それ故に不安定な立場にいる人もいる。毎年成果を査定され、成果を出さなければクビや降格を言い渡される可能性もある。潤沢な資産があれば別だが、いつクビになるのか分からない状況では贅沢三昧などできるわけもない。