名古屋のグルメと聞いて、まず思い浮かべるのは「ごはんもスイーツも独特」というイメージでしょう。これまで話題となった「名古屋メシ」には、あんかけスパゲッティ、台湾まぜそば、「喫茶マウンテン」のスイーツスパなどがありますが、今、注目を浴びているのは定番名古屋グルメの進化系メニューです。

普通じゃちょっと物足りない名古屋人を満足させる、今話題の名古屋新三大グルメを紹介します。

アツアツ!鉄板小倉トースト

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(写真=PIXTA)

これまで、小倉トーストといえば香ばしく焼いた食パンの上に粒あんをのせた朝食用グルメというイメージでしたが、進化した小倉トーストはかなりリッチな仕様です。

アツアツの鉄板に厚切りの食パン、その上にはたっぷりの粒あんとバニラアイスがのっています。食べる直前には珈琲シロップをたっぷりかけるのが進化系名古屋メシ「鉄板小倉トースト」の特徴です。シロップをかけると鉄板から湯気が立ち上り、食欲をそそる「シズル感」もたまりません。

見た目はさながらパンケーキかダッチベイビーかというおしゃれさで、名古屋の女性に大人気。小豆と珈琲はもともととても合う食材ですし、バニラアイスに珈琲をかければアフォガートのように楽しめます。

「食後のデザート」としてはかなりボリューミーですので、休日のブランチにおすすめです。

麺が太すぎ!焼ききしめん

太く平たい麺が特徴の「きしめん」を、焼うどんや焼きそばのように楽しむのが「焼ききしめん」です。

名古屋伝統の郷土料理であるきしめんは、通常であればかけつゆや味噌煮込みで味わうものですが、焼ききしめんの味付けはなんと「焼き肉のタレ」。しかも「焼き」という割にはタレがたっぷり入っており、煮込みのようにも見えます。

鉄板の上でジュウジュウと音を立てる焼き肉のタレは、その香りだけで食欲をそそります。きしめんの麺はとてもボリューミーですから、ガッツリと食べたいときに最適です。名古屋近郊のスーパーでは、簡単に調理できる袋麺タイプの焼ききしめんも販売されており、進化系きしめんの人気の高さがうかがえます。

進化系味噌カツはこってりからヘルシーまで網羅

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(写真=PIXTA)

名古屋に行ったら必ず食べたい「味噌カツ」も、さまざまなアレンジで進化を遂げています。

●手軽にパクリと食べられる天むす風味噌カツ
おにぎりに味噌カツを入れて海苔で巻く「天むす風味噌カツ」は、お酒の〆(しめ)に人気のメニューです。「もう少し何か食べたい」ときに最適です。

●味噌ダレを中華にアレンジ!
甘くコクが深い八丁味噌は、なんと中華調味料との相性も抜群なのだそうです。実際、名古屋の家庭では八丁味噌を洋風・中華風にアレンジして利用することもあります。

八丁味噌を中華風にアレンジする際のポイントは、「豆板醤」。ピリッと刺激のある豆板醤を八丁味噌に加えることで、甘みとコクに辛みがプラスされ、バランス良く食べやすい味噌ダレに変身します。これをとんかつにかけるだけで、中華風味噌カツの完成です。

●女性もうれしいヘルシー味噌カツサンド
「ストリングスホテル名古屋」1階、NYダイニング&カフェ「グラマシースイート」では、定番の味噌カツをヘルシーに仕上げたサンドイッチが人気です。「ごはんと味噌カツではボリューミーすぎる」と感じてしまう人に試してほしい進化系味噌カツで、カツと一緒にたっぷりの野菜もサンドされています。

今後の名古屋のB級グルメの進化に注目を

このように、名古屋ではもともと個性的なスタイルのグルメをさらに進化させています。多くの地方のグルメが定番のままで終わってしまうか、全く新しいB級グルメでPRしているなかで、名古屋のグルメは独自の路線で成功を収めています。

もともと独自性が際立つ名古屋グルメですが、飽くなき探究心で定番をも進化させる姿勢には脱帽です。今後も名古屋グルメの進化から目が離せません。(提供:JIMOTOZINE)