2018年5月1日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
このところ急に米ドルが強くなった。ユーロ/米ドルは天井を打ち下落しており、ドルインデックスも底を打ち、このまま上昇が継続すると見ている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週は、経済指標の発表が多数予定されている。昨日30日(月)に発表された米国のPCEデフレーターは2%を達成し、米国のインフレ懸念と強い米経済を背景に、2018年の米国の利上げ回数は、3~4回が予想されている。
一方、欧州のGDPや消費者物価指数は、弱めの数字を予想。
強い米ドルと弱い欧州通貨で、ユーロ/米ドルは中長期的に1.15ドル方向への下落を想定している。
米ドル/円の119円近辺は、輸出企業による売りで上値が重いが、2015年からの三角保ち合いを上に抜けた場合は、さらに上昇する可能性が高い。
英ポンドは、武田薬品工業による製薬会社シャイアーの買収額に注目が集まっているが、こればかりは出てみないとわからない。ただ、マーケットの英経済に対する見方が変わり、今後の利上げ観測は後退した。欧州通貨が全般的に弱まっている中、オセアニア通貨も軟調で、米ドル一強体制となりつつある。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。