2018年5月16日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日15日(火)に発表された米小売売上高やNY連銀製造業景気指数が、いずれも良好な結果だった。これを受けて、米長期金利は、2011年以来となる3.09%をつけ、米ドル/円も2月2日以来となる110.45円付近の高値まで上昇した。
ここしばらくのテーマは、政治主導だったものの、ここからのテーマは、良好な米国のファンダメンタルに移行しつつある。年内の米利上げ回数をみても、これまでコンセンサスは3回だったが、現在は4回の確率が50%を上回ってきている。そのため、基本的には日米の金利差を背景とした底堅い展開を考えている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円のレジスタンスとして意識されていた、200日移動平均線の示す110.15円レベルを上抜けたため、上はかなり軽くなっている様子。ただ、4月から米ドル/円の上昇が、かなり急ピッチであったため、利益確定や調整の売りが、この先は出やすくなるだろう。ここからさらに上昇するには、この110円台でしっかりと値固めが出来るかにかかっている。ここでしっかり値を固め、110円ミドルから上に行くようであれば、いよいよ上値更新という見方も広がってくるだろう。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。