2018年5月21日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は、先週までで8週連続の陽線、先週は5日連続の陽線をつけた。ユーロ/米ドルも、先週までで5週連続の陰線、先週は5日連続の陰線となり、全般的に米ドルの強さが明確となっている。

先週の経済指標を振り返ると、15日(火)に発表された1-3月期のドイツのGDP速報値は、前期比、前年度比共に予想を下回り、16日(水)のドイツとユーロ圏の消費者物価指数(HICP)は、予想通り弱い数字となり、ユーロを押し下げた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、先週までの米ドル高がどこまで継続するかに注目。23日(水)には、イギリスの4月の消費者物価指数(CPI)、ドイツとユーロ圏の5月の製造業購買担当者指数(PMI)の発表を控えており、どちらもコンセンサスは弱い数字となっている。

英中銀(BOE)は、金融政策の引き締めバイアスを変更しておらず、8月の利上げをまだ視野に入れている。このところ弱含んでいる物価指標の回復が必須となるものの、現状ではユーロも英ポンドも対米ドルで上値が重い。

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で110.00~112.00円、ユーロ/米ドルで1.1600~1.1850ドル、英ポンド/米ドルで1.3300~1.3600をドル予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。