6月に株主優待の権利確定日を迎える会社は多い。ここでは6月の優待銘柄で注目しておきたい株を5つの項目別に選別した。

銘柄を参考にするにあたり以下の条件に留意していただきたい。

1. 下記銘柄の情報は2018年5月24日終値時点のもの
2.優待内容は保有株数や年数に応じて変化もしくは増加する場合あり

不動の人気銘柄を狙いたいなら

6月, 株主, 優待
(画像=PIXTA)

もはや説明不要なほど優待銘柄として個人投資家の心を掴んでいる銘柄がこれだ。

1.日本マクドナルドホールディングス <2702>

【株価】5260円
【必要投資金額】100株で52万6000円
【優待利回り】1.6%(例としてビッグマッグセット690円6回分を年2回頼んだとして計算。頼み方によって利回りは異なる)
【配当利回り】0.57%(年間配当30円)
【優待内容】100株でバーガー・サイドメニュー・ドリンクそれぞれと引き換えることのできるチケットが6枚で1冊になった優待券(年間2回)

2.すかいらーく <3197>

【株価】1604円
【必要投資金額】100株で16万400円
【優待利回り】3.7%
【配当利回り】2.4%(年間配当38円)
【優待内容】100株で3000円の優待食事券(年2回)

10万円程度で狙いたいなら

最近ではよく話題となる必要投資金額10万円未満でもらえる優待だが、6月権利でもいくつかピックアップしておきたい。

3.サニーサイドアップ <2180>

【株価】1084円
【必要投資金額】100株で10万8400円
【優待利回り】換算不可
【配当利回り】0.9%(年間配当10円)
【優待内容】100株でbillsで使える指定メニュー2皿とドリンク2杯の引換券

4.キングジム <7962>

【株価】1107円
【必要投資金額】100株で11万700円
【優待利回り】2.3%
【配当利回り】1.3%(年間配当14円)
【優待内容】100株で自社グループ商品2500円分
※6月20日が権利確定日である点に注意

隠れた優良優待を狙いたいなら

あまり話題になることはないが、優待投資が好きな投資家の間では大人気の優待を選別。

5.フジオフードシステム <2752>

【株価】2122円
【必要投資金額】100株で21万2200円
【優待利回り】2.8%
【配当利回り】0.94%(年間配当20円)
【優待内容】100株で3000円相当の食事券もしくは自社関連商品(年2回)

6.鈴木 <6785>

【株価】1043円
【必要投資金額】100株で10万4300円
【優待利回り】1.4%
【配当利回り】1.06%(年間配当11円)
【優待内容】100株で1500円相当のお菓子詰め合わせセット

優待利回り重視でいきたいなら

7.イデアインターナショナル <3140>

【株価】1226円
【必要投資金額】100株で12万2600円
【優待利回り】7.3%
【配当利回り】0.25%(年間配当3円)
【優待内容】100株で9000円相当のグループ商品をカタログから選択可能

8.三光マーケティングフーズ <2762>

【株価】1025円
【必要投資金額】100株で10万2500円
【優待利回り】5.9%
【配当利回り】1.6%(年間配当16円)
【優待内容】100株で3000円相当の食事券もしくは精米(年2回)

配当利回りも重視したいなら

9.JT <2914>

【株価】2949.5円
【必要投資金額】100株で29万4950円
【優待利回り】0.7%
【配当利回り】5.11%(年間配当140円)
【優待内容】100株で自社商品1000円相当(年2回)

10.あおぞら銀行 <8304>

【株価】4345円
【必要投資金額】100株で43万4500円
【優待利回り】換算不可
【配当利回り】4.2%(年間配当184円)
【優待内容】以下の取引をすると商品券をもらえる
①円定期預金:新規資金にて500万円以上入金時、一律3000円の商品券
②金融商品仲介業務取扱商品(仕組債等):購入金額100万円につき2000円の商品券(※)
③投資信託:購入金額100万円につき2000円の商品券(※)
※株主優待券1枚で①を1回、②または③を1回利用可能。
 ②と③は、何れか一方の取引にのみ利用可で、株主優待券1枚につき取引金額上限は3000万円

シーンに合わせた銘柄選びを

優待銘柄には、優待内容自体が魅力的なもの、優待金額が投資金額に対して大きなもの、優待に加えて配当をバランス良く出すものなどがあり、自分の投資スタイルにあった企業を選べるという利点がある。

個人投資家だと資金に限りがある場合も多いので、自分に必要な優待を提供している銘柄であると同時に投資効率のよい銘柄であることが望ましい。

最近では優待銘柄のなかにも値上がり益が狙える企業が存在しているので、優待を取得しながら長期で企業の成長を見守る姿勢でいてもよいだろう。

谷山歩(たにやま あゆみ)
早稲田大学法学部を卒業後、証券会社にてディーリング業務に従事。Yahoo!ファイナンスにてコラムニストとしても活動中。日経BP社「日本の億万投資家名鑑」でも掲載されるなど個人投資家としても活動中。個人ブログ「インカムライフ.com」。メディア掲載多数。