2018年6月12日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週は、複数のビッグイベントを控えており、14日(木)のECB理事会が終わるまで、短期トレードは難しい。まず、本日12日(火)に開催される米朝首脳会談が融和的に終われば、緊張緩和によるリスクオンが予想される。明日13日(水)に開かれるFOMCでは、利上げはほぼ確実。そして、14日(木)のECB理事会では、量的緩和政策解除の話合いがあったとしても、最終的な判断は7月に先延ばしとなる可能性が高く、やや失望でユーロ売りになるかもしれない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、2015年5月からの下降トレンドラインのある、112円付近を超えてくると、相場の流れが変わりそうだ。少し中長期的な目線で考えてみると、日銀のゼロ金利政策が変わる可能性は低く、来年2019年には消費増税、そして2020年の東京オリンピックの効果の剥落などから、内需が弱っていく中、現時点で日本の好材料は見当たらない。一方、米長期金利は3%の高水準で推移しており、日米の金利差を考えると、円高のシナリオは描きにくく、ドル高相場になりやすい環境であることに疑いの余地はない。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。