2018年6月15日12時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日14日(木)に開催されたECB理事会前のマーケットは、バイトマン独連銀総裁のタカ派な発言を受けて、ECBの2019年の利上げを1.5~2回ほど織り込んでいた。ところが、ECB理事会後のドラギECB総裁の発言により、その利上げ観測が大きく後退。ユーロは大きく下落し、ユーロ/米ドルは250pips以上急落している。米ドル/円は、ユーロ/米ドルの下落による米ドル高の影響でじり高推移。

現在の為替相場の戦略やスタンス

来年のECBの利上げ織り込み度がゼロになったことで、ユーロの上値が重くなった。ユーロ/米ドルは、5月の下落で割り込むことができなかった、1.1500ドルがポイントになる。米ドル/円は、111円台に売りが並んでおり、米通商問題の影響もあって上値が重い。すると、通貨ペアとしてはユーロ/円の売りに妙味があると考えている。ユーロ/円は5月29日の安値、124.62円が目先の目標となりそうだ。週足で見てみると、一目均衡表の雲の下限でちょうどサポートされている。その後、雲の中で乱高下しているが、この雲を下に抜ければ、さらに下落が加速する可能性が高い。ユーロ/円は、丁寧に押し目を待って売り場を探したい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。