2018年6月18日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週のユーロ/円、ユーロ/米ドルは、14日(木)のECB理事会の政策発表直後に、戻り高値130.35円、1.1853ドルを付けた後、鮮明となったハト派姿勢に反応し大きく値を崩した。翌日15日(金)の日銀金融政策決定会合は据え置きで、週末を控えた金曜であったことから、一旦買い戻す動きもみられ、ユーロ/円、ユーロ/米ドルそれぞれ、128.44円、1.1610ドル付近で週超えとなった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

主要3中銀の政策発表を終え、今週は先週後半以降に出来た流れの継続性が焦点となりそうだ。今週は6月18日(月)から20日(水)の日程で、ECBの年次総会が昨年と同じポルトガルの保養地シントラで開催される。昨年はこの会合での、ECBドラギ総裁、BOEカーニー総裁の発言から、年後半に向けユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルのラリーがキックオフとなった。この会合は広く情報発信の場でもあり、先週後半以降に出来た流れの継続性を占う意味でも、今週一番の注目イベント。ユーロは再上昇への材料は乏しく、今週は戻り売りを模索する週となりそうだ。

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.50~110.50円、ユーロ/米ドルで1.1450~1.1700ドル、ユーロ/円で126.50~129.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。