2018年6月20日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

トランプ米大統領は先週、中国からの500億ドル相当の輸入品に対し関税を課すと発表したが、中国が報復措置を講じるのであれば、2000億ドル相当の追加関税を課すと発表した。中国側は、さらなる対抗措置で応戦する姿勢を見せており、米中貿易摩擦の過熱化でマーケットはリスクオフになっている。一方で、無理難題を持ちかけることで落としどころをみつけようとする、トランプ流のやり方にマーケットも慣れてきていることから、極端なリスクオフにはなっていない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

リスクオフによる米ドル/円の反応は軽視できないが、ここから下落トレンドにまで発展するほどではないだろう。リスクオフ要因で短期勢が売り込んでくる局面があったとしても、材料がなくなった頃にはショートカバーで反発するため、下値も限定的。再び日米の金融格差が意識されるようになれば、緩やかに上昇し始めるだろう。今週の米ドル/円は、109.50~111.50円のレンジ内での取引となりそうだ。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。