2018年6月25日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週19日(火)、トランプ米大統領が2000億ドル相当の中国製品に対し10%の追加関税の検討を表明し、クロス円が売られ、ユーロ/円は126.65円まで下落した。その後、何度か128円で頭を抑えられた後、22日(金)には128円の節目を越え、短期筋のストップを巻き込みながら、一時128.60円付近まで上昇する場面があった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週は、細かい経済指標の発表は予定されているものの、焦点となるのは、米中貿易摩擦と欧米の政治イベントである。本日25日(月)の日本時間午前10時過ぎ、トランプ米大統領が多くの中国企業による米ハイテク企業への投資を禁じる計画、とウォール・ストリート・ジャーナルが報じたことを受け、米ドル/円は下落で反応している。28日(木)、29日(金)には、EU首脳会議が開催される。メルケル独首相は、連立政権崩壊の危機にあり、背水の陣で臨むことになりそうだ。米ドル/円、クロス円は全体的に上値の重い展開が予想される。
一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.50~110.50円、ユーロ/米ドルで1.1500~1.1750ドル、ユーロ/円で125.50~128.50円を予想している。
竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。