サッカーのワールドカップ(W杯)のロシア大会では、日本が予選リーグ初戦のコロンビア戦に2対1で勝利を飾った。前評判を覆すサムライブルーの「サプライズ」に、株式市場でも関連銘柄を物色する動きが加速しそうだ。

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(画像=PIXTA)

ハリルホジッチ前代表監督の解任騒動もあり、低い期待値の中で迎えた今回のW杯。しかし、日本代表は19日に強豪コロンビアを破った。東京・渋谷のスクランブル交差点には勝利を祝う大勢のファンが集まったほか、東京ドーム(9681)で行われたパブリックビューイング会場も大きな盛り上がりをみせた。

これを受け、20日は開幕前にも動意づいたスポーツ中継を観戦できるバーのハブ(3030)が再び騰勢を強めたほか、W杯のオフィシャルパートナーであるキリンホールディングス(2503)や、大手スポンサーのコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス(=コカコーラJ、2579)が買われた。大会とともに、関連株への関心も高まっている。

日本は25日に勝てば本選出場が決まる可能性のあるセネガル戦、28日には世界ランキング8位のポーランド戦が控える。今大会は日本時間の夜半に行われる試合が多く、セネガル戦も25日午前零時に始まる。ハブなどでは首都圏の店舗を中心に試合時間に営業するものの、自宅のテレビ観戦派も多そうだ。おつまみのなとり(2922)や、総菜のロック・フィールド(2910)、「柿の種」の亀田製菓(2220)などをマークしたい。

代表メンバーに絡んではミズノ(8022)のほか、コロンビア戦で決勝ゴールを決めた大迫勇也選手がアシックス(7936)のスパイクを使用する。攻守に活躍した柴崎岳選手はデサント(8114)とアドバイザリー契約を結んでいる。

サッカーゲームも関心を集めそうだ。モブキャストホールディングス(3664・M)は「モバサカ」、アクロディア(3823・(2))は「サッカー日本代表ヒーローズ2020」をそれぞれ手掛ける。Klab(3656)も人気サッカー漫画を原作とした「キャプテン翼~たたかえドリームチーム~」を展開する。

一押しはサッカー教室を運営するクリップコーポレーション(4705・JQ)。同社株は2002年の日韓大会をきっかけに大相場があった。発行済み株式数が少ない上に比較的浮動株比率も低く、いったん火が付けば需給主導で上がりやすい。

このほか、幼児活動研究会(2152・JQ)もサッカー教室関連。また、ラウンドワン(4680)がフットサルコートを手掛け、メディアフラッグ(=メディアF、6067・M)はサッカーグッズの販売支援で知られる。NHKのW杯のテーマソングは、スペースシャワーネットワーク(=Sシャワー、4838・JQ)に所属するサチモスが演奏する。(6月21日株式新聞掲載記事)

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