2018年6月27日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
トランプ米大統領が推し進めている保護貿易は、取引材料の一環に過ぎず、貿易摩擦の拡大が与える米国株への影響はほぼないという意見が大半だった。ところが、報復関税の応酬により、米国株にもマイナスの影響が出始めている。また、米二輪車メーカーのハーレーダビッドソンは、EUによる関税を回避するため、生産拠点を米国から移転する可能性があると表明した。今後こうした企業が増えれば、米国経済への悪影響が懸念される。貿易摩擦を巡る混乱はしばらく続くとみられ、米国株も上値の重い展開が続くだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米国株が軟調に推移する中、為替市場ではクロス円の売りが強まっており、米ドル/円もじわじわと下値を探る展開が予想される。上海株の上値が重いことから、クロス円の中でも、特に資源国通貨である豪ドル/円の下落が余地が拡大している。引き続き豪ドル/円は、戻り売りスタンスで臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。