2018年7月2日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
先週6月28日(木)、ドイツの連立政権崩壊への懸念から、ユーロ/円は127.15円まで売られる場面があった。しかし、翌29日(金)は、四半期末、月末、週末という3末の特殊な資金フローによる上昇と、EU首脳会議でメルケル独首相が移民問題で合意したと伝わったことで、129.48円まで上伸した。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の注目は、豪ドル、NZドルのオセアニア通貨。米ドル/人民元が、ここまで12日連続で上昇しており(人民元安)、上海総合指数も3000ポイントの大台を割った後、反発の兆しが乏しい状況が続いている。これにより、中国経済との関係が深いオセアニア通貨は上値の重い状況となっている。政策金利で米ドルが豪ドルとNZドルを上回っていることから、金利面での優位性も剥落。豪ドル/米ドルとNZドル/米ドルは、引き続き上値の重い展開が予想される。 一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.50~111.50円、ユーロ/円で127.00~130.00円、豪ドル/米ドルで0.7250~0.7450ドルを予想している。
竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。