2018年7月3日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週の米ドル/円は、緩やかにテイクオフしつつの上昇傾向とみている。一気に112円台や113円台までの上昇は考えづらいが、じり高の展開が予想される。昨日2日(月)に111円で新規の売りが出たという情報もあったが、オプション絡みもありそうなため、まずは、111円を超えて、しっかりと111円台に乗せていけるのかを見極めたい。米ドル/円の日足チャートをみると、先週6月25日(月)と26日(火)に一目均衡表の雲に突入したものの跳ね返され、その翌日の27日(水)には下値を雲で支えられ、その後昨日2日(月)には、21日移動平均線と200日移動平均線がゴールデンクロスした。111円に乗せたあとの注目ポイントとしては、5月21日の高値である111.39円を超えられるかどうかだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円の予想レンジは、109.80~111.85円。以前から尾を引いている米中貿易問題があるため、高値圏での買いを持ち続けるのは危険。そのため、日本時間夜中、NY市場などの、トランプ米大統領が発言しそうな時間帯は避け、アジア時間を中心にロングを回転させていく戦略で、日経平均の動きにも注意しつつ臨みたい。投資家心理として、レベル的にはどうしてもショート入りして、111.50円にストップを起きたくなるようなレベルのため、ここから買っていくのはしんどいが、買い回転で着実に利確していく戦略で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。