2018年7月4日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米国が今週6日(金)に発動を予定している、中国に対する高関税措置が最大の注目点だ。これを控え、上海総合指数は下落しており、昨日3日(火)は米国株、日経平均も反落し、リスクオフの状況となっている。明確な原因は不明だが、しばらく円やユーロに対して米ドル高が顕著となっていた。しかし、昨日3日(火)は、久しぶりに米ドル/円が反落し、株安、円高という従来のリスクオフの動きが見られた。
現在の為替相場の戦略やスタンス
リスクオフでの円安の背景には、武田薬品工業のM&Aを筆頭とした、実需の円買いがあったと言われているが、株価の下落と円安という状況は長くは続かないだろう。米ドル/円は、111.50~112.00円の価格帯を上に抜けない限り、下落目線は変わらない。6日(金)の関税措置が発動されるまでは、上海総合指数の上値は重いと想定しており、上海総合指数と日経平均の下落を横目に、ユーロ/円や豪ドル/円といったクロス円の戻り売りを狙いたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。