2018年7月4日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

まず米ドル/円の動きだが、昨日3日(火)に再度111円台まで上昇したものの、現在は失速している状況。本日4日(水)は米国が独立記念日の為、休場となっており、その前の手仕舞いによる利益確定売りに押されたようにもみえる。ここから週末に掛けて、以下3件、米国の重要イベントが続く。まずは、日本時間6日(金)早朝のFOMC議事録公表、そして、6日(金)の対中関税発動、6日(金)夜の雇用統計だ。これらの重要イベントに向けてしっかり準備をしておきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ここのところ、米国は、良好な経済指標結果が続いているため、週末のイベントに関してもポジティブな結果になる可能性が高いのではないかとみている。ただ、マーケットも良好な経済指標結果に慣れてきているため、指標結果が良かったからといって、ここから上昇トレンドを形成していくところまでのイメージはない。

一方で6日(金)に米国によって行われる対中の関税発動に関しては、かなり不透明要素が強く、警戒が必要だ。可能性としては、実際に発動されるのか、回避か延期かだ。多くのシナリオが考えられるが、どの結果になってもマーケットのインパクトは大きい。中国が同時に対抗処置を発動することにもなっており、相当難しい局面になるだろう。

今週一杯までの米ドル/円の予想レンジとしては、109.36(6月25日の安値)~111.40円(5月21日の高値)。上下レンジをブレイクして突っ込むような展開があれば、ついて行きたいが、基本的には戻り売りや押し目買いというスタンスで臨みたい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。