2017年7月9日11時過ぎに竹内典弘さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の米ドル/円は、3日(火)に週の高値111.14円をつけた後、下落に転じた。そして、4日(水)は、米国が独立記念日の祝日で休場だったことから市場流動性が乏しく、利食い優勢な展開となり、週の安値110.27円まで下落。5日(木)は、日系企業のM&Aの話もあり、再び上伸する場面もあったが、6日(金)に発表された米雇用統計の平均時給の伸び率が市場予想をやや下回ったことから、米金利安の中、米ドル売りとなり、110.40円台での週越えとなった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米雇用統計は、平均時給以外は申し分のない数字だったにもかかわらず、米ドル/円は上伸せず上値の重い展開となった。7月単体で米ドル/円の直近10年を振り返ってみると、3回上昇し、7回下落した。季節要因として、8月中旬に利子や配当の円買い需要が増えることから、7月はそれに向けて円買いが強まる傾向がある。このアノマリーも考慮した上で、上値の重い米ドル/円は引き続き戻り売りスタンスで臨みたい。

一週間のボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.50~111.50円、ユーロ/米ドルで1.1650~1.1850ドル、ユーロ/円で128.00~130.50円を予想している。

竹内典弘
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。